未熟な戦隊ヒーローのマジレッドが熟練の闇騎士と対決～マージ・サシデ・ヤラレ～

「それが精一杯か。ならば本当の強さを見せてやる。闇の力を思い知れ」
マジレッドの実力を見極めた魔導騎士は、鮮烈な必殺技を放った。





爆風に剣を吹っ飛ばされ、追い込まれたマジレッド。しかし、まだ闘志は衰えていない。痛む身体を押して立ち上がると、無謀にも魔導騎士に素手で殴りかかった。





鈍いパンチで魔導騎士に敵うはずはない。マジレッドは敵の盾突きにやられて、ついに膝から崩れ落ちた。





魔導騎士は無言でマジレッドに接近すると、胸部を強く蹴り上げた。マジレッドの身体は宙を飛び、崖にめり込んだ。




「その程度の魔法ではオレは倒せん」と魔導騎士はマジレッドを盾で押さえ付けて続ける「魔法は力。真の力は闇からこそ生まれる。闇の力に勝るものはどこにもないのだ」





「そんなことない！」と、追い詰められてもなお反駁するマジレッドに、魔導騎士は剣を振り下ろすと闇の力を注入しはじめた。「お前を殺すには惜しい。闇の力で鍛え上げ、我が片腕として使ってやる」




しばらくして、マジレッドが静かになり、注入は完了。「赤の魔法使い、闇の力の味はどうだ。これよりオレに忠誠を誓うのだ」
「御意、ウルザード様」




あきらかに力量差が大きい敵との対決は気持ちが高ぶりますね。この頃はまだ火薬が多用されているので、戦闘ややられが盛り上がります。いい時代でした（笑）。【18話他を基に独自に再構成】

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